仕事用プロファイルを利用している場合、Androidアプリ開発を行う際に今まで通りadb installをしても個人用プロファイルにインストールされてしまい、Androidアプリから仕事用プロファイル上に存在する情報(アカウント情報等)を参照することができません。これを可能にするには、仕事用プロファイルにAndroidアプリをインストールする必要があります。
まずは、Android端末を接続し adb shell pm list users
を実行して、端末上のユーザ情報を取得します。以下のような結果が得られます。
$ adb shell pm list users
Users:
UserInfo{0:XXXXXXX:c13} running
UserInfo{12:仕事用プロファイル:1030} running
仕事用プロファイルの記載のある行の 12
と書かれているこの番号がこの端末上の仕事用プロファイルのユーザIDとなります。
このIDを利用してadb installします。
adb install --user 12 app.apk
すると、仕事用プロファイルにAndroidアプリがインストールされます。
Android Studioを利用して仕事用プロファイルにAndroidアプリをインストールするには、実行するAndroidアプリのConfiguration上にadb install時のオプションを指定する入力欄 Install Flags
があるので、そこに --user {仕事用プロファイルのユーザID}
を指定してビルドします。
スクショではConfiguration Templatesを修正していますが、対象のアプリのConfigurationに指定すれば良いです。
1つのアプリで仕事用プロファイルと個人用プロファイルを行き来するようなアプリを開発する場合は、また別の手段をとります。公式のCodelabがあるので、そちらをやってみると良いです。